top of page
検索

はじめまして

東京農工大学共同獣医学科獣医病理学研究室の吉田と申します。吉田研のHPを開設させていただきます。吉田研では・・

・獣医病理診断学

・実験病理学(毒性病理学)

に関する診断業務と研究の2つの柱で日々、活動しております。 

 病理診断学では、伴侶動物、産業動物、動物園動物、鳥類等の病理検査をご依頼いただき、研究室所属学生と一緒に病理標本を作製して、顕微鏡で観察し、動物・鳥類の病気が感染症であったのか、加齢性変化であったのか、腫瘍であったのかのなどについてご報告をしております。伴侶動物や動物園動物はヒトと同様に長生きしますので、がんを含む加齢性変化が発生しております。がんの場合は、良性なのか悪性なのか、リンパ管浸潤しているのか、転移の可能性があるのか、学生と病理標本を顕微鏡で精査し、診断書をお返ししております。伴侶動物の病理診断は、エアデックmini http://airdec.jp/ 経由でお受けしております。その他、病理解剖を含めて随時、ご相談をお受けしております。農工大や獣医学に興味のある中高校生からの質問も大歓迎です。

 実験病理学では、ヒトの潰瘍性大腸炎や脂肪肝を想定したモデル研究を行っております。大学院生や所属学部生の研究テーマとして実施しております。潰瘍性大腸炎は難治性疾患のひとつで(指定難病97)、青年期に発症し、学業や社会生活に多大な影響を及ぼします。長期の経過をたどるため、加齢に伴い大腸がんのリスクがあることが明らかとなっています。モデル研究により、潰瘍部に残存する上皮塊に着目し、新たな粘膜再生機序の解明にチャレンジしております。ヒトの脂肪肝は、アルコール摂取によるものと、いわゆるメタボによるものがあるとされ、近年、世界的にメタボによる脂肪肝、すなわち非アルコール性脂肪性肝疾患NAFLDが増加傾向にあります。この疾患は運動療法や食餌療法などの対処療法を除き、有効な治療法は確立されておりません。加齢に伴い脂肪性肝炎から肝硬変、さらに肝がんの発症につながることが明らかとなっております。吉田研では、脂肪肝関連の肝前がん病変におけるオートファジーに着目し、オートファジーの抑制や促進を介した新たな前がん病変制御機序の解明に取り組んでおります。


参考web  難病センター        https://www.nanbyou.or.jp/

     Crohn's & Colitis Foundation https://www.crohnscolitisfoundation.org/

     American Liver Foundation  https://liverfoundation.org/


参考文献(責任著者、筆頭著者)

診断病理学 レプトスピラ性髄膜脳炎 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34672844/

      コアラの扁平上皮がん  https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33896874/

      成牛の腹腔内軟骨肉腫  https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31645509/

大腸炎研究 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35088188/

      https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27989839/

脂肪肝研究 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35088188/ 

      https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34341928/

      https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35786680/

      (Jonhs Hokins大学での研究成果)

肺毒性研究 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19895865/

      https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21689009/

総説 肝オルガノイド https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35832897/     

   肺線維症     https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22272040/

   COPD     https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17615396/


所属学会 日本獣医学会病理学分科会(事務局)    https://jsvp.jp/japindex.html

     日本獣医病理学専門家協会(理事、事務局) https://jsvp.jp/japindex.html

     日本獣医法医学会  https://www.jvfm.net/

     日本毒性病理学会  http://www.japantoxpath.org/ja/  

     日本毒性学会    http://www.jsot.jp/

     日本呼吸器学会   https://www.jrs.or.jp/

     Society of Toxicology (USA)  https://www.toxicology.org/

     American Chemical Society   https://www.acs.org/


所属委員会 食品安全員会肥料飼料等専門委員会 

         https://www.fsc.go.jp/senmon/hisiryou/

      農林水産省動物用一般薬調査会

         https://www.fsc.go.jp/senmon/hisiryou/


    

 
 
 

最新記事

すべて表示
農工大見学・研究室訪問等について

農工大進学希望の高校生の方は大学見学や研究室訪問ができます。申し込みはこちらのサイトから! Please see the site at TUAT for university tours, high school visits, and laboratory...

 
 
 
An Open Campus at Fuchu

2025/8/2, 共同獣医学科のオープンキャンパスに多数の高校生と保護者の方々にご参加いただきありがとうございました。一部の高校生とはたくさんお話することができました。蒸し暑い日々が続きますので、くれぐれも体調管理にお気をつけて、よい夏休みをお過ごしください。Thank...

 
 
 
結腸肛門移行帯の過剰過形成に幹細胞の異常反応とケラチン異常が関与

大腸炎モデルにおける難治性潰瘍部である結腸末端では、過剰な結腸肛門移行帯細胞の増殖がみられ、潰瘍部の適切な再生を抑制する病的リモデリングが発生します。その機序を幹細胞反応とケラチンのタイプ異常から明らかにしました。これらの移行帯細胞は、難治性潰瘍部における新たな癌の発生の芽...

 
 
 

コメント


©2023 東京農工大学 共同獣医学科 獣医病理学研究室(吉田研)。Wix.com で作成されました。

bottom of page